『麻婆豆腐』の四方山話

 『麻婆豆腐』の四方山話



中国で初めて豆腐が作られたのは、諸説あるのだそうですが、今から大体二千年前くらいだそうです。 

 『腐』という文字は、腐っているという意味では無く、『固まる』だとか『柔かな固体』を意味しているので、豆腐は『豆を固めたもの』というような意味合いになります。 

中国の豆腐は日本の柔らかな豆腐と違い、固めで水分が少ない物が大半なのだそうです。 

中国では豆腐をそのまま食べるということは無く、油と合わせて煮たり炒めたりしますので、固い方が都合が良かった為とされています。 


そして、麻婆豆腐です。 

今から大体140年くらい前の話になります。 



四川省にある成都で陳劉氏さんが、有り合わせの材料を使って辛味のある豆腐料理を作り上げたのが最初と言われています。 

陳劉氏さんの顏にはあばた(麻子)があったため、彼女は『陳麻婆』と呼ばれていたそうです。 

そして彼女が作るこの豆腐料理は、いつの間にか『陳麻婆豆腐』と呼ばれるようになったということです。 

日本では、麻婆豆腐はポピュラーな中華料理ですよね。 

豆腐に含まれた旨味、舌を焼くような唐辛子辛みと山椒の痺れるような刺激がたまりませんよね。 




麻婆豆腐 


麻婆豆腐

この麻婆豆腐は私が作ったものなのですが、写真の麻婆豆腐に緑色の細長い野菜がありますよね。 

本場では葉ニンニクを使うそうなのですが、まず私の住んでいる近くのスーパー等では売っていないので、代わりに万能葱を使いました。 



また、今回は柔らかで水分の多い絹ごし豆腐を使って作りました。 

崩れやすいので混ぜ合わせる時は、とても気を遣います。 

そしてコクと旨みを出すためにオイスターソースを少々。 

中国四川オリジナルな感じというよりも広東式の麻婆豆腐に近い食感と味わいになってしまいました。 

四川料理の麻婆豆腐でよく使われる木綿豆腐、広東料理の麻婆豆腐でよく使われる絹ごし豆腐。 

両者、食感や味わいの違う豆腐になりますが、どちらも美味しいですよね!

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