凝縮されたトマトの旨味と酸味と卵の柔らかさがマッチ トマトと卵の炒め物

トマトと卵の炒め物


トマトと卵の炒め物


凝縮されたトマトの旨味と酸味、ふんわりと焼き上げた卵の柔らかさが口の中で混ざり合います! 

 一瞬、欧米の料理に見えますが中華料理です。 

この料理は中国の一般の家庭でよく作られます。 

お手軽に作ることが出来て、とても美味しいんですよね。 

食材も調味料も手順もあまりありませんが、特にこういった料理こそ結構緊張してしまうんですよね。 

料理って単純であればあればこそ、誤魔化しが効かないんですよね。 

この料理は 中華料理なので、九層塔を使いたかったのですが、スーパーにまず売ってないのでスイートバジルを使って代用しました。 




 タイバジル(九層塔) 



東南アジア原産のバジルで、シソ科の一年草です。 

タイではホラーパー、ベトナムではフンクエイ、台湾では九層塔と呼ばれています。 

中華料理に欠かせないハーブで、その風味はアニスやリコリスに近い感じがあり、わずかにスパイシーさもあるとされています。 

台湾料理では鶏肉料理の『三杯鶏』に欠かせないバジルとなっています。 




トマト 



トマトはナス科トマト属の1年生果菜で、原産地はアンデス山脈だと言われています。 

16世紀になってヨーロッパへは、1519年にメキシコへ上陸したスペインのエルナン・コルテスによって種を持ち帰ったのが始まりであるとされています。 

当時のトマトは観賞用とされていました。 

トマトは『poison apple(毒リンゴ)』と呼ばれていて、猛毒を持っていると思われていたからです。 

その後、食用にしようと考える人が現れ、長年に及ぶ幾たびの品種改良を経て、一般的に食用となったのは18世紀になってからです。 

日本には江戸時代の寛文年間頃に長崎へ伝わったのが最初とされています。 

日本では『唐柿』と呼ばれていて、実の青臭い香りや真っ赤な色合いが敬遠され、ヨーロッパと同じく当初は観賞用とされていたそうです。 

食用として利用されるようになったのは様々な西洋の食文化が入ってきた明治以降で、さらに日本人の味覚にあった品種の育成が盛んになったのは昭和に入ってからだそうです。 

ちなみに中国ではトマトのことを『西紅柿』と呼んでおり、今回の料理『トマトと卵の炒め物』は『西紅柿炒鶏蛋』等と呼ばれています。 

また台湾や香港では『番茄』と呼ばれ、『トマトと卵の炒め物』は『番茄炒蛋』等と呼ばれています。 




材料(2人分) 


  • 卵・・・2個 

  • トマト・・・2個 

  • バジル・・・数枚 

  • 塩・・・少量 

  • 油・・・大さじ4杯 




代用食品


上記の材料が揃わない場合の代用の食材の一例です。

家にある食材を使って作ってみてください!

なにか新しい発見があるかもしれません!


  • 九層塔の代用・・・スイートバジル

  • スイートバジルの代用・・・コリアンダー、セロリの葉、パセリ、イタリアンパセリ




作り方 


  1. トマトを湯につけて、皮を剥き、輪切りにして種を取り除きます。 

  2.  卵をボウルに割り入れて塩を加え、軽く箸でときほぐします。 

  3. 中華鍋に油をひいて熱し、トマトを入れて両面に焼き色を入れて、一旦取り出します。 

  4. 綺麗にした中華鍋に油をひいて熱し、卵を流し入れてます。 

  5. 卵の端が焼けてきたら、そっと混ぜ返します。 

  6. 卵が半熟状態のうちに、素早くトマトを戻し入れ、ヘラ等で大きく動かして混ぜ返し、手早く炒めます。 

  7. 火を止める直前にバジルを加え、ざっと混ぜ合わせて器に盛って出来上がりです。 




食材の旬 


  • バジル:7~10月(種まきは4月の下旬頃から6月頃) 

  • トマト:6~8月(露地栽培)

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