ドライトマトの甘味と酸味をプラス カサゴのアクアパッツア風

カサゴのアクアパッツア風 


カサゴのアクアパッツア風


カサゴと貝、特に牡蠣のコクのある旨味で美味しいソースが出来上がりました。 

カサゴも牡蠣もどちらも旨味のある具材ですよね!

あとドライトマトを使うことによって、甘味と酸味をプラスして、味に複雑さも出しています。 

食べて余ったソースは煮詰めてバターを加えてパスタソースにすると、これも最高だと思います!




アクアパッツア


イタリアのアクアパッツア 『アクアパッツア』をイタリア語に直訳すると『奇妙な水』、『風変わりな水』、『暴れる水』、『狂った水』といった意味になります。 

この言葉に共通する言葉は『水』で、ブロード(出汁)等を用いず、水のみを使うという意味合いがあります。 

また、アクアパッツァとは、昔トスカーナ地方の小作人がワインを寄生地主に納めた後に残ったブドウの茎、種、実の絞りかすを水と混ぜて火にかけ発酵させて作った粗悪なワインという意味もあります。 

この粗悪なワインを使ってこの料理を作っていたので『アクアパッツァ』という名前が付いたという説もあります。 




カサゴ



カサゴのことを私が住んでいる地域ではホゴ(関西地方では『がしら』、『がし』、中国地方では『ぼっか』、『ぼっこう』、『あかめばる』、『あかちん』、四国地方では『ががね』、『ほご』、九州地方では『ががら』、『ほご』、『あらかぶ』、『がらかぶ』、『がぶ』等といろいろな名前で呼ばれていて、それだけポピュラーな魚でもあります。)と呼んでいます。

近くのスーパーに行くと、魚コーナーには殆ど年中のように並んでいます。 

基本的に私は醤油ベースの和食の煮付けにして食べることが多いのですが、身を食べ終わった後に骨を集めます。 

その骨を、お椀に入れて熱湯をかけて骨湯として飲むんですね。 

ホゴの骨からは、風味の良いとても美味しい出汁が出てきて最高のスープが出来上がります

機会がありましたら試してみてください!




材料(2人分) 


カサゴ・・・1尾 

オリーブオイル・・・大さじ3杯 

ニンニク・・・1片 

赤唐辛子・・・2本 

アサリ・・・10個 

牡蠣・・・10個 

白ワイン・・・100ml 

ブラックオリーブ・・・10個 

ケイパー・・・大さじ1杯 

ドライトマト・・・8個 

イタリアンパセリ・・・適量 

塩・・・適量 

胡椒・・・適量 




代用食品


上記の材料が揃わない場合の代用の食材の一例です。

家にある食材を使って作ってみてください!

なにか新しい発見があるかもしれません!


  • カサゴの代用:イトヨリダイ、真鯛、金目鯛、イサキ、サーモン、スズキ、メバル

  • アサリ、牡蠣の代用:ムール貝、ハマグリ、マテガイ、ホンビノスガイ、帆立貝

  • ブラックオリーブの代用:グリーンオリーブ

  • イタリアンパセリの代用:バジル、セロリの葉、パセリ

  • ドライトマトの代用:生のトマト

  • ケイパーの代用:キュウリ等のピクルス

  • オリーブオイルの代用:家庭にある油




作り方 


  1. カサゴの背の両面に包丁で切れ目を入れ、腹の内側と外に塩こしょうを振りかけます。 

  2. フライパンにオリーブオイルを引いて熱し、カサゴを入れて焼きます。 

  3. 潰したニンニクと種を抜いた赤唐辛子を加えてさらに焼きます。 

  4. スプーンでフライパンの中のオイルをすくい、カサゴにかけながら、両面に焼き色が付くまで焼き上げます。 

  5. アサリと牡蠣を入れて、白ワインを注ぎます。 

  6. ケイパー、ブラックオリーブ、乾燥トマト、みじん切りにしたイタリアンパセリを加え、塩こしょうをして、蓋をして蒸し煮にします。 

  7. アサリの殻が開いた所で蓋を取り、スプーンでスープをカサゴにかけ回しながら煮詰めていきます。 

  8. 魚を取り出して器に盛ります。 

  9. スープはさらに煮詰め、仕上げのオリーブオイルを加えてよく混ぜ合わせてから貝等を器に盛り、みじん切りにしたイタリアンパセリを散らして出来上がりです。 




食材の旬 


  •  カサゴ:12月~4月 

  •  ニンニク:6~8月 唐辛子(辛味種):7~11月 

  •  アサリ:3月~5月、9月~10月 

  •  牡蠣:12~4月(真牡蠣)、6~8月(岩牡蠣) 

  •  イタリアンパセリ:3~5月、9月~11月

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