白菜のクリーム煮込み
いつもはイカ等の魚介を使って作るのですが、今回はシンプルに白菜だけを使って仕上げてみました。
白菜の上品な味わいに、濃縮ミルク(エバミルク)でコクを加えています。
白い素材を白く仕上げるという、見た目にも優しい野菜料理です。
この料理は、中国語で『奶油白菜』と書きます。
北京の冬野菜といえば白菜です。
寒い時にはピッタリの白菜を使った中国の家庭料理なのだそうです。
白菜
白菜の原種はブラッシカ・ラパ。
ヨーロッパの北東部からトルコにかけての地域から中央アジアを経由して紀元前の中国に伝わると栽培されるようになり、7世紀の揚州で、華北のカブ(アジア系)と、華南のパクチョイが交雑して生じた牛肚菘が、最初のハクサイだと考えられています。
当初は結球性が弱く、シロナに近かったそうです。
16~18世紀にかけて結球性を持つものが現れ、品種改良が進んだ結果、現在見られる白菜が生まれました。
日本には江戸時代以前から、漬け菜の材料として非結球種が渡来していたそうです。
明治8年(1875)に東京で開かれた博覧会に中国からの出品という形でお披露目。
その後、日清戦争、日露戦争に従軍した日本の農村出身の兵士たちが、大陸で白菜を食べ、種を持ち帰り、それが全国に広まるきっかけとなったと言われています。
材料(2人分)
- 白菜・・・12/1株
- 鶏ガラスープ・・・300ml
- 紹興酒・・・大さじ0.5杯
- 塩・・・小さじ4/1杯
- エバミルク・・・40ml
- 水溶き片栗粉・・・大さじ0.5杯
代用食品
上記の材料が揃わない場合の代用の食材の一例です。
家にある食材を使って作ってみてください!
なにか新しい発見があるかもしれません!
- 白菜の代用・・・青梗菜
- エバミルクの代用・・・生クリーム
作り方
- 白菜は同じように火が通るように、堅い部分は小さく、柔らかい部分は大きめに切ります。
- 中華鍋に油をひいて熱し、鶏ガラスープと紹興酒を入れて強火で火に掛け、堅い部分の白菜を入れて一煮立ちさせ、中央の柔らかい部分、葉先のさらに柔らかい部分を順番に入れて、さらに煮ます。
- 葉先に火が通ってきた頃合いに、塩を入れて味を調え、エバミルクを回し入れます。
- コクを出すような感じで軽く煮詰めます。
- 強火にして、水溶き片栗粉を加えてとろみを付けて出来上がりです。
食材の旬
- 白菜:11~2月
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